予算別 初心者におすすめできるギター -アコギ編-

人類誰しも一度はギターに憧れますよね!(思考の偏りの極み)
でも、ギターを買おうとすると、「いや、あっちの方が良い」と言われ、それを買おうとするとまた「いやそっちの方が良い」と言われ…
そう言ってしまう方の気持ちも分かるのですが、ここでは、安ギターを漁ってきた私が、いろんな価格帯のギターから、最適なものを考えていきたいと思います。
【はじめに】惚れたギターがあれば、それを買え
ギターにも様々なメーカーが有り、中には粗悪なものも存在はします。しかし、現在販売されているもので、あまりに酷いものは希少です。1万円のギターはダメだと言う方もいますが、それは一昔前の話であって、今では普通に使えるものが多いです。
私の意見としては、「見た目に惚れた1万円のギターを反対され、仕方なく5万円のギターを買う」よりも、「惚れた1万円のギターを買う」方が断然良いです。
アコースティックギターの種類
アコースティックギターと言っても、種類がたくさんあります。弦の種類も鉄製とナイロン製があり、サイズも小さなもの、大きなものなど様々です。現在最もメジャーなものは、ドレッドノート・モデルと言うタイプです。初心者の方でも、アコギといえばこのモデルを想像すると思います。

おすすめのモデル
ここ40年ほどの間、メジャーなモデルとなっているドレッドノート・モデルは、ほとんどの人におすすめできます。しかし、手が小さい方もいると思います。その場合は小さめのサイズをおすすめします。
また、弦の数は6、12がありますが、6弦をおすすめします。
本記事では、基本的にはドレッドノート・モデルを紹介しつつ、並行して小さめのモデルも紹介していきます。
価格1~2万円
価格1~2万円のギターの特徴は、
- 音がこもりがち
- 長くは使えない
- 個体差がある
- でも普通に弾ける
です。
ギターに使われている木材が、1枚の板(単板)ではなく、複数の木材をくっつけたもの(合板)なので、若干こもったような音になります。
また、木材の品質があまり良くないことから、1~2年ほどで音が悪くなったり、弾きづらくなってきます。
↓購入1年ほどで指板が剥げた1万円のギター

とはいえ、最初の1年は普通に弾けることと、1年も弾いてたら次のギターが欲しくなるので、選択肢としてはアリかなと思います。
ただし、稀に不良品があります。初心者はこの不良に気づかずに、「ギターは難しい」と勘違いしてしまうこともあるので、周りにギター経験者がいたら、一度弾いてもらうことをおすすめします。
主なブランド3つ
1~2万円の価格で主なブランドは、PLAYTECH、Legend、HONEYBEEです。特別大手のメーカーなどではありません。この中で、私はHONEYBEEをおすすめします。理由は3つ
- 音が明るい
- 比較的長持ち
- デザインが良い
です。
他2製品も悪くはないですが、Legendは音質、PLAYTECHは短命なので、HONEYBEEは最適解かなと思っています。W-15は標準的なサイズ、F-15は小さめのサイズとなっています。
音はなつばやし様の動画が分かりやすいです
価格3~5万円
価格3~5万円の特徴は
- 大手の廉価モデル
- ライブでも使える
- 比較的長く使える
- 種類が豊富
です。
3万円辺りから、YAMAHA、Gibson傘下のEpiphone、Fenderなど大手メーカーの廉価グレードが入ってきます。大手メーカーも、初心者モデルは3万円を意識しているようです。

憧れのアーティストが使用しているメーカーで選ぶのも良いと思います。YUIさんだとFenderのイメージとかありますよね。
迷ったら YAMAHA F600
YAMAHA F600は、アコースティックギターの超標準的なモデルです。悪く言えば特徴がない。でも、弾きやすく、音が良い。私が「最初の1本は何が良い」と聞かれたら、「YAMAHA F600!」と答えているくらいです。
すこし小さめのYAMAHA F620もあります。お子様や一部女性の方はこちらも良いと思います。
こだわりのあるFG、FSシリーズ
超標準的なF600の他に、丁寧なサウンドのFG820、迫力のサウンドが特徴のYAMAHA FG830もおすすめです。FSは小さめのサイズとなっています。
井上苑子さんのこちらの比較動画が分かりやすいです
小さめのモデルはFender CC-60S
先ほどのYAMAHA F620、FSシリーズはもちろん良いギターですが、小さめのモデルでの最適解はFender CC-60Sだと思います。何と言っても、指板から弾きやすさへのこだわりを感じて、ものすごく弾きやすいです。大学時代、軽音楽部でこのギターを弾いている女性の方も多かったです。女性の方、お子様にはこのFender CC-60Sをおすすめします。
6万円~
この価格帯からはもうハズレは無いです。中級者以上向けのモデルが多くなってきます。初心者向けでは無くなってくるので、ネック(指を押さえるところ)の形状などが、弾きやすさと引き換えに音へのこだわりを追求したものも出てくるので、要注意です。それでも「憧れの人が弾いているんだ!」という事であれば、反対はしません。
ただ、これだけは守ってください。「6弦を買って!」
まとめ
格安の1万円ギターでも、一昔前とは違い、普通に弾けるレベルの品質になってきました。しかし、個体差があるので、一度経験者に弾いてもらうことは必要です。
3万円~5万円からはYAMAHAなど大手メーカー製もあり、安心して使えるギターが多くあります。
6万円を超えてくると、中級者以上のギターが多く、弾きやすさを犠牲にしたものも出てきます。その点は要注意です。
ここまでいろいろ書きましたが、結局はカッコいいギターを弾くことが一番なので、よほどの粗悪品でなければ、惚れたギターがあればそれを買うべきです。
最初のギターはどんなに安かろうと、一番大切なギターになるものです。大切な最初の一本を選ぶ参考に少しでもなっていただけたなら幸いです。