良い場所というのは 良い友達がいる場所なのだろう

皆さんにとって良い場所とはどこですか。どこを切り取っても美しい北海道の美瑛、温泉に大きなダムや渓谷がある黒部、数々の世界遺産がある京都などいろんな場所があると思います。
では、その地域にいるだけで心の底から幸福を感じるくらい素敵な場所ってどこですか。そんな場所は、私は良い友達がいる場所でしか味わえないものだと思います。
日本を旅をしてみた
私は知らない土地を一人で歩くのが好きで、これまでに37都道府県を訪れました。素敵な場所というのは数え切れないほど見つけました。
四国カルストをバイクで走ったときは感動しましたし、北海道の別寒辺牛湿原を鉄道の車窓から見たときは、まるで水面を走っているかのようで素敵でした。

それらの場所はもちろん素敵な場所ですし、人生でもう一度訪れたいと思っています。ただ、その場所にいて幸福感があるかと言うと、そうでもありません。
友人がいる場所を訪れて
私の友人は福岡、東京、北陸に多いのですが、友人が多いこれらの場所にいる時が一番幸福感が高いと感じています。
例えば、友人のいない北海道へ旅行に行ったときは”楽しい”というがあります。しかしそれまでです。では、友人が何人かいる福岡へ旅行に行ったときはどうか。この場合、”楽しい”に加えて”幸せ”という感情を抱きます。
何故かと言われても分からないですが、そばに友人がいるという安心感のようなものがあります。感情論のようなものです。
住めば都の意味
“住めば都”と言う言葉があります。生まれ育った場所でなくても、住んでしまえば故郷という意味ですが、その場所に住むとコミュニティができ、いつしか自分の居場所になっていることを表したように思います。
私は佐賀県相知町という小さな町で生まれ育ったのですが、そんな私も18歳で福岡市に引っ越すことになりました。はじめのうちは「一人ぼっちの都会で淋しい」と思っていました。しかし次第に友人や恋人ができ、いつしか居心地の良い場所になりました。

4年後に故郷の隣町である佐賀県唐津市に引っ越しましたが、高校までの友人は皆東京や福岡に行ってしまい、地元では一人ぼっちになってしまいました。そんな私が居心地が良く健やかに生活できる場所はもう福岡市になっていたのです。
コミュニティがあれば良い場所になる
日本にも山奥で不便だったり治安が悪かったりと、決して住みやすいとは言えないような場所はたくさんあります。でも、そんな場所であっても仲間が集まるコミュニティがあれば良い場所なのだと思います。
大学生時代にバイクで四国一周したときを思い出すと、「大歩危でガス欠の人がいてガソリン分けたなぁ」とか「下灘駅でライダーと仲良くなったなぁ」などなど、旅人のコミュニティで共に過ごした時間が一番の思い出になっています。

きっと日本中、いや世界中どこへ行っても、自分が居心地の良いコミュニティを見つけてしまえば、それはいい場所になるのだと思います。
今現在、上京したり、あるいは地方転勤になってしまって淋しい思いをしている人もいるかと思います。そんな方はSNSや居酒屋などでコミュニティを探してみると良いのかもしれません。