楽天1万円パソコン買った(5回目) Lenovo IdeaPad D330

最近Chromebookが欲しくなったんですが、前から狙っていた商品が値上がりしてしまったので、じゃあ安いWindowsタブ買ってChromeOS入れりゃ良いんじゃね?ってことで今回購入しました。価格はちょうど1万円でした。今回はChromeOSを入れる前に、どのようなものかを見ていきます。
スペック・仕様
今回購入したLenovo IdeaPad D330のスペックはこちらです。
型名 | IdeaPad D330 81H3002JJP |
OS | Windows 10 Pro 64bit |
CPU | Intel Celeron N4000 |
メモリ | 4GB |
eMMC | 64GB |
USBポート | USB TypeC x1 キーボードにTypeA x2 |
Bluetooth | Bluetooth v4.2 |
その他入力端子 | microSDメディアカードリーダー イヤホンジャック |
バッテリー | 39Wh |
本体寸法 | 249x178x9.5mm(タブレット本体のみ) 249x188x18.5mm(キーボード装着時) |
重量 | 約 600g(タブレット本体のみ) 約 1.135kg(キーボード装着時) |
パソコンをある程度理解している人ならわかると思いますが、正直使えないスペックです。ただ、今回は動作が軽いChromeOSを入れるのが目的なので、大丈夫です。
この流れだとLenovoだめじゃんと思われそうですが、発売が2019年であることも考えるべきです。メーカーに罪はありません。これを今更買う私がおかしいだけです。
開封
開封すると、本体、ACアダプタ、注文明細等の書類、KingsoftのWPS Officeライセンスが入っていました。

このWPS Officeは、Microsoft Officeのようなものですが、マクロやマニアックなExcel関数を使用しない限りは普通に使えます。新製品へのアップグレードも無料ですし。1万円パソコンにはよく付属しているので、ライセンス3つくらい持っています。
外観
本体はこんなかんじ。画面は光沢でした。速攻で非光沢フィルムを注文しました。

キーボードはこんなかんじ。タッチパッドが大きいのは嬉しいです。キー配列は特殊ですが、小さいPCの割には頑張っています。

タブレットとして使用する場合は画面を取り外します。

端子は左側面タブレット本体に3.5mmイヤホンジャック、キーボードにUSB x1、右側面タブレット側に充電ケーブル、USBTypeC x1、USB x1です、TypeC端子からは、変換器を使うことでHDMI出力できました(後述)。電源、音量ボタンは右側面にあります。


起動
外観を見終わったところで早速起動していきます。

出ました。Userアカウント。恐らく初心者向けにセットアップしたとのことだと思いますが、正直怖いですよね。過去購入した4台中3台はセットアップ済みでした。一応初期化して使いましょう。
キーボードを外すと自動でタブレットモードになるようで、画面回転がONになりました。

スピーカーはステレオで、PCモード時の前面下部にスピーカーが付いています。音質は良くはないですが、必要十分です。

空き容量は初期状態で約30GB。Windowsの場合ソフト2~3本で使い切ります。Windows11だったらOSだけで終わるんじゃないでしょうか。このタイプのPCはSDカードを挿入して保存するのが一般的のようですが(高校時代配布されたタブレットPCがそうだった)、データ損失とか、動作の快適性とか考えると不安です。

いろいろ使ってみる
冒頭で述べたように、スペックとしては低い部類です。このCeleron N4000は中古1万円のPCには多いです。では、そのようなPCはどのくらい動作するのでしょうか。
そもそも海賊版ではないのか
一応ライセンスは正規品でした。今回Microsoft Officeは付属していないので検証できません。ただ、友人によると怪しいものが多いそうです。大手ショップ以外はMicrosoft Office無しにしたほうが良いかもしれません。付属のWPS Officeは正規品です。

CPU、メモリの様子
ブラウザを開いたり、画像をダウンロードしたりしたときの様子です。ソフトの起動、ページの読み込み、保存などの動作をするときにCPUが100%に行きます。メモリは一見大丈夫そうですが、恐らくOSで100%にならないよう調整していると思います。以前使用していたメモリ8GBのWindows10ではOSだけで4GBくらい使っていたので。

CPUやメモリの不足を表す例として、You Tubeのトップページの読み込みには5~10秒ほどかかります。動画をスキップするとしばらく動画が止まることもありました。

カメラの性能
カメラはイン200万画素、アウト500万画素です。web会議くらいなら問題なさそうです。


側面のTypeC端子から映像出力ができるのか情報がなかったのですが、試しにダイソーの変換器を繋いでみたところ、ちゃんと表示できました。

一応わかる方向けのCinebench r23の測定結果です。

まとめ
一応今回はChromeOSを入れるために購入しましたが、これをWindowsで使っていけるのか。それは厳しいと思います。性能不足ですし、そもそも容量が小さいです。もし使うなら、持ち運び用のサブ機として外出先でOfficeを使うとか、ブラウザでブログ、小説等を書くとか、そういった用途かと思います。
そしてこれは恐らく教育用に作られたものだと思います。個人的にはもっとハイスペックなものを使用したほうが良いと思いますけどね。軽くゲームができるくらいはあったほうが良いと思います。子供がパソコンに興味を持つきっかけの大半はゲームですからね。実際私の周りのエンジニアはほとんどゲーマーです。
激安中古PCはどうなのか
ここからは、5台の激安PCを購入してきた私から、激安PCは買いなのかを書いていきます。記憶は曖昧ですが、5台のPCを表にするとこちらです。あくまで型落ちの中古なので、メーカーは悪くないことを強く言っておきます。
購入日 | 価格 | OS | CPU | メモリ | HDD | |
---|---|---|---|---|---|---|
Fujitsu タワー型 | 2014年 | \6,480 | Windows7 | Celeron 430 | 2GB | 160GB |
Fujitsu ノート | 2015年 | \12,000 | Windows7 | Core2 Duo | 2GB | 200GB |
NEC ノート | 2016年 | \12,000 | Windows10 | Core2 Duo | 4GB | 256GB |
Dell ノート | 2019年 | \16,000 | Windows10 | Core i3(3世代くらい) | 4GB | 256GB |
IdeaPad D330(今回) | 2024年7月 | \10,000 | Windows10 | Celeron N4000 | 4GB | 64GB |
購入時期が違うので、これらを比較するのは難しいですが、Fujitsuノートは普段使いでは普通に使えました。Dellノートはメモリ増設、SSD換装を行えば快適でした。1万円のものでも、手を加えればそれなりに使えるようにはなります。ただ、一昔前のものなので、重量が重いとか、カメラやHDMIが付いていないとか、そういった不便さはどうしてもありますね。
これらの商品には初心者向けを謳っているショップもありますが、おすすめはできません。起動時に不具合があったり(時計の電池切れでBIOSに入る等)、使える製品をスペックを見て判断する必要だったりと、満足に使えるものを選択するのは難しいでしょう。
ただ、ある程度PCに慣れてきたら、おもちゃ感覚で一度買ってみるのは良いと思います。Fujitsuタワー型PCは、父のPCを10年ほど使った後に購入していますが、動作がもっさりしていました。当時お金がない中学生の私は、自分でなんとかしようと色々調べて、CPUを変えたり、メモリ増設したりと弄りました。その結果、PCに関する知識は豊富になりました。それがなければ、自作PCを作ったり、PCのスペックを見たりする今の自分はいなかったと思います。
ちなみに何故こんなに激安PCを購入しているかと言うと、最初のFujitsu以外はデスクトップを使用していたときのサブ機、マイコンを弄るとき用、Linuxを入れてみたかった等です。ほぼおもちゃ感覚です。
結論、激安中古PCは、「おもちゃ用」、「勉強用」だと思います。PC良くわからないって方は素直に7万円くらいのCore i5、メモリ8GBの新品を買いましょう。